日本では、「お金のこと」というと「悪いもの」や「汚いもの」といった認識を持っている人が多くいます。特に、子どもたちにお金についての質問を投げかけた時に同様の答えが返ってくることが多くあり、日本のお金に関する教育が進んでいないとお金のプロである筆者が警鐘を鳴らしています。

筆者曰く、お金とはモノの価値を表した「数字」やその価値を交換する為の「道具」でしかないと述べています。また、本書全般を通して述べられているのが、「金額の大小ではない、自分の幸せのモノサシを持つことが大切」ということです。この本は「お金」の運用や貯め方に関する内容ではなく、「生き方」に関する本です。人が生きていく上で必ず関わらなければならないものがお金です。そのお金に関する考え方、向き合い方を子どもたちに教えるように、分かりやすい言葉で説明してくれています。

著者は本書の中でお金についての4つの大切なことを述べています。「自立して生きていくためには、お金は絶対に必要である」「やりたいことをやるには、余分なお金はあった方がいい」「困ったときに、お金は君を助けてくれる」「君がお金を持っていれば、人を助けることができる」元村上ファンドの代表として、プロとしてお金に携わってきた著者が、これからの将来の子どもたちが、お金との付き合い方に困ってしまわないよう、また現代の大人に対しても、お金の使い方や付き合い方が分からない人も多く、そうした方々に向けての著者なりの人助けの為に書かれた本だと思います。具体的には、金額の大小でしか自分の幸せを図ることができない大人が多くなってしまっており、モノの価値について自分なりの判断が出来なくなってしまっているとのことです。あくまで自分の人生の幸福度は、自分がそのモノやサービスを受け取って幸せと感じるかが判断基準であり、その幸せの為に支払う金額が高いか安いかを判断することが大切です。

金額が高いから自分は幸せになれると安直に考え、購入してもそれでは幸せにはなれません。そうした考え方は子どもの頃から学んでおかないと身につかない為、子どもたちに向けたメッセージの様に書かれています。お金はあくまで道具として自分の幸せを考えてほしいといった願いが、誰にでも分かる言葉で書かれています。

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